CRI・ミドルウェアがゲームサウンド制作などを行うツーファイブ社の株式を取得へ

■セリフ付きゲームの需要が高まりサウンドソリューション事業を開始

CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)はこのほど、ゲーム専門のサウンド制作などを行う有限会社ツーファイブ(東京都豊島区、以下「ツーファイブ社」)の全株式を取得し完全子会社化することを決議した発表した。

■サウンドソリューションを上流から下流までワンストップで提供

 ツーファイブ社は、主にスマートフォンアプリのゲームや家庭用ゲーム機ソフトの音声制作を行っている。近年はセリフ付きゲームの需要が高まっており、声優のキャスティングから、演出・収録・加工・編集・データ化までを総合的に手掛けるサウンド制作へと事業が拡大している。

 こうしたツーファイブ社のグループ入りによって、これまでCRIが行ってきたミドルウェアビジネスとツーファイブ社の音響制作事業が融合され、CRIグループはサウンドソリューションを上流から下流までワンストップで提供できることになる。

■サウンド制作などのノウハウを得てより高度で先進的なゲームサウンドを実現

 ツーファイブ社が持つサウンド制作やコンテンツ制作などに関する現場の知見やノウハウをグループ内に取り込み、CRIの持っているテクノロジーを余すことなく活用することで、より高度で先進的なゲームサウンドを実現する。

 また、ツーファイブ社としては、CRI製品やテクノロジーを活用することで、より効率的に高品質な音響制作が可能となる。一方、CRIとしては、サウンド制作者を直接支援することで、現場のニーズや課題を早期に把握し、CRI製品の進化やテクノロジーの高度化に寄与することになる。

 今回の件について、CRI・ミドルウェアの代表取締役・押見正雄社長は、およそ次のようなコメントを寄せた。

 「素晴らしいデジタルコンテンツをより多くの人に体験していただくこと、驚き・感動をより多くの人に伝えること、それがCRIの大きなミッションです。CRIグループにツーファイブ社が加わることで、CRIの事業構造は質的転換点を迎えると言っても過言ではありません」
 「ゲームサウンドを上流から下流までワンストップで支援できる体制が整い、CRIグループは、より幅広い事業展開を行っていけるものと考えております」
 「また、ツーファイブ社を含めたサウンドスタジオ各社と、新規事業展開や中国などへの海外進出をともに行い、Win-Winな関係を構築し、日本のゲームオーディオ産業のさらなる成長に貢献してまいる所存です」

(HC)

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