ダイドーグループホールディングスは反発の動き、20年1月期減益予想だが21年1月期収益改善期待

株式市場 銘柄

 ダイドーグループホールディングス<2590>(東1)は、コーヒーが主力の飲料メーカーで、食品事業、医薬品関連事業も展開している。20年1月期は国内飲料事業の減収を見込み、医薬品関連事業における先行投資も影響して減益予想としている。21年1月期の収益改善を期待したい。株価は8月の安値圏から反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■コーヒーが主力の飲料メーカー

 コーヒーが主力の飲料メーカーで、食品事業、医薬品関連事業も展開している。国内飲料売上の約8割が自販機チャネルである。なお四半期業績は季節変動要因で、第2四半期(5~7月)と第3四半期(8~10月)の構成比が高い特性がある。

■20年1月期減益予想

 20年1月期の連結業績予想は、売上高が19年1月期比0.9%減の1700億円、営業利益が44.0%減の34億円、経常利益が38.3%減の37億円、純利益が37.8%減の24億円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比1.8%減の854億38百万円、営業利益が38.0%減の20億33百万円だった。食品関連事業は8.5%増収、医薬品関連事業は3.5%増収と好調に推移し、海外飲料事業は収益性が改善したが、国内における7月の記録的な低温の影響で国内飲料販売が苦戦し、人件費や販売促進費の増加、医薬品関連事業における新工場・新ライン準備費用なども影響して大幅減益だった。

 通期も国内飲料事業の減収を見込み、医薬品関連事業における新工場・新ライン準備費用、希少疾病の医療用薬品事業の立ち上げなどの先行投資も影響して大幅減益予想としている。21年1月期の収益改善を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は8月に14年以来の安値圏まで下押したが、その後は反発の動きを強めている。出直りを期待したい。10月7日の終値は4380円、時価総額は約726億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る