ダイドーグループホールディングスは反発の動き、20年1月期減益予想だが21年1月期収益改善期待
- 2019/10/8 07:23
- 株式投資ニュース
ダイドーグループホールディングス<2590>(東1)は、コーヒーが主力の飲料メーカーで、食品事業、医薬品関連事業も展開している。20年1月期は国内飲料事業の減収を見込み、医薬品関連事業における先行投資も影響して減益予想としている。21年1月期の収益改善を期待したい。株価は8月の安値圏から反発の動きを強めている。出直りを期待したい。
■コーヒーが主力の飲料メーカー
コーヒーが主力の飲料メーカーで、食品事業、医薬品関連事業も展開している。国内飲料売上の約8割が自販機チャネルである。なお四半期業績は季節変動要因で、第2四半期(5~7月)と第3四半期(8~10月)の構成比が高い特性がある。
■20年1月期減益予想
20年1月期の連結業績予想は、売上高が19年1月期比0.9%減の1700億円、営業利益が44.0%減の34億円、経常利益が38.3%減の37億円、純利益が37.8%減の24億円としている。
第2四半期累計は、売上高が前年同期比1.8%減の854億38百万円、営業利益が38.0%減の20億33百万円だった。食品関連事業は8.5%増収、医薬品関連事業は3.5%増収と好調に推移し、海外飲料事業は収益性が改善したが、国内における7月の記録的な低温の影響で国内飲料販売が苦戦し、人件費や販売促進費の増加、医薬品関連事業における新工場・新ライン準備費用なども影響して大幅減益だった。
通期も国内飲料事業の減収を見込み、医薬品関連事業における新工場・新ライン準備費用、希少疾病の医療用薬品事業の立ち上げなどの先行投資も影響して大幅減益予想としている。21年1月期の収益改善を期待したい。
■株価は反発の動き
株価は8月に14年以来の安値圏まで下押したが、その後は反発の動きを強めている。出直りを期待したい。10月7日の終値は4380円、時価総額は約726億円である。