ヴィッツは底値圏、20年8月期大幅営業増益予想
- 2019/10/16 05:55
- 株式投資ニュース
ヴィッツ<4440>(東マ)は、自動車・産業製品向け制御ソフトウェア受託開発などの組込システム事業を主力としている。19年8月期は2桁営業増益だった。20年8月期は大幅営業増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は安値を更新する展開だが、ほぼ底値圏だろう。売り一巡して反発を期待したい。
■組込システム事業が主力
19年4月東証マザーズに新規上場した。自動車・産業製品向け制御ソフトウェア受託開発などの組込システム事業を主力として、自動車関連シミュレーションなどのシステムズエンジニアリング事業、電子機器装置安全性分析支援などの機能安全開発事業、その他事業も展開している。自動車セキュリティ分野や自動運転センシング分野など車載ソフトウェアを強化している。
■19年8月期2桁営業増益、20年8月期大幅営業増益予想
19年8月期の連結業績は、売上高が18年8月期比3.2%減の23億円、営業利益が13.9%増の2億51百万円、経常利益が36.1%増の3億04百万円、純利益が70.2%増の2億30百万円だった。
不採算プロジェクトへの対応で売上高と営業利益は計画を下回ったが、外注政策の見直しや高収益事業へのシフトで2桁営業増益を確保した。また役員退職用積立保険解約返戻金(営業外収益)や役員退職慰労金戻入(特別利益)の計上で、経常利益と純利益は計画を上回る大幅増益だった。
20年8月期連結業績予想は売上高が19年8月期比8.8%増の25億02百万円、営業利益が31.3%増の3億30百万円、経常利益が1.0%減の3億01百万円、純利益が16.0%減の1億93百万円としている。前期計上の役員退職用積立保険解約返戻金と役員退職慰労金戻入が剥落して経常利益と純利益は減益だが、需要が高水準に推移して増収・大幅営業増益予想である。収益拡大を期待したい。
■株価は底値圏
株価(19年9月1日付で株式2分割)は安値を更新する展開だが、ほぼ底値圏だろう。売り一巡して反発を期待したい。10月15日の終値は2015円、時価総額は約82億円である。