ユー・エム・シー・エレクトロニクスは売り一巡
- 2019/10/29 04:44
- 株式投資ニュース
ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>(東1)は国内最大級のEMS企業である。株価は20年3月期第1四半期報告書提出遅延と監理銘柄(確認中)指定を嫌気して急落したが、10月17日の上場来安値から反発の動きを強めている。売り一巡して出直りを期待したい。なお10月28日に過年度訂正有価証券報告書と第1四半期報告書を提出し、管理銘柄指定解除(10月29日付)された。また20年3月期業績・配当予想を未定に修正した。
■国内最大級のEMS企業
国内最大級のEMS(電子回路基板実装・加工組立・開発受託)企業である。車載機器・産業機器関連を主力(売上構成比7割超)としている。また海外売上比率が約8割である。
■20年3月期業績・配当予想は未定に修正
10月28日に過年度訂正有価証券報告書および20年3月期第1四半期報告書を提出した。さらに、中国の連結子会社における不適切な会計処理に係る調査費用の計上を含めて、今後の経営体制の見直しと事業計画の再策定を検討しているため、20年3月期業績・配当予想を未定に修正した。
なお第1四半期(10月28日公表)は、売上高が前年同期比11.1%増の345億27百万円、営業利益が3億11百万円の赤字(前年同期は2億06百万円の赤字)、経常利益が5億51百万円の赤字(同8億91百万円の赤字)、純利益は特別損失(退職給付費用8億48百万円)の計上で12億28百万円の赤字(同9億45百万円の赤字)だった。
■株価は売り一巡
株価は10月17日の上場来安値343円から反発の動きを強めている。売り一巡して出直りを期待したい。10月28日の終値は539円、時価総額は約104億円である。