Hameeは上値試す、20年4月期減益予想だが上振れ余地

株式市場 銘柄

 Hamee<3134>(東1)は、スマホ・タブレット向けアクセサリーを販売するコマース事業を主力として、クラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。20年4月期減益予想だが上振れ余地がありそうだ。株価は年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■コマース事業を主力にプラットフォーム事業も展開

 スマホ・タブレット向けのクセサリーを販売するコマース事業を主力として、EC自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」によるクラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。収益面では、スマホ新機種発表やクリスマス需要などの影響で、第3四半期の構成比が高い季節特性がある。

 19年1月にはIoT事業を開始し、第一弾として音声メッセージロボットを発売した。19年10月には投資事業を開始し、第1号案件としてサブスクリプション型食材宅配サービスのココノミへの投資を実行した。

■20年4月期減益予想だが上振れ余地

 20年4月期連結業績予想は、売上高が19年4月期比6.3%増の109億49百万円、営業利益が6.1%減の10億92百万円、経常利益が8.2%減の10億82百万円、純利益が2.4%減の8億01百万円としている。新型iPhone野販売動向など予想が困難な市場環境を考慮して保守的に見込み、研究開発投資なども考慮して減益予想としている。

 第1四半期は売上高が前年同期比14.5%増収、営業利益が63.9%増益だった。コマース事業が利益率の高い国内販売の大幅伸長で14.6%増収、42.5%増益と牽引した。プラットフォーム事業は契約社数・利用店舗数の増加で7.5%増収と順調だが、コールセンター業務移管や人材投資の影響で4.4%減益だった。

 第1四半期の進捗率は売上高23.4%、営業利益35.2%と順調だった。第3四半期の構成比が高い季節特性も考慮すれば、通期予想に上振れ余地がありそうだ。

■株価は上値試す

 株価は年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。10月31日の終値は1247円、時価総額は約201億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る