三洋貿易の19年9月期は増収増益、今期1円増配へ

株式市場 銘柄

■20年9月期も増収増益予想
 
 三洋貿易<3176>(東1)は6日、19年9月期連結業績及び中期経営計画を発表し、配当を1円増額した。

 連結業績の売上高が前期比6.1%増の832億30百万円、営業利益は同11.6%増の58億71百万円、経常利益は同9%増の60億75百万円、純利益が同10.5%増の40億18百万円だった

 各事業の取組みは、化成品では、売上高は310億92百万円(同1.3%増)、営業利益は15億77百万円(同20.2%減)となった。ゴム関連商品は、主力の合成ゴムは堅調だったが、家電・情報機器向けの副資材などが低調。化学品関連商品では、染料やアジア向け輸出関連などが好調に推移した。

 機械資材では、売上高は329億93百万円(同18%増)、営業利益は40億39百万円(同29.2%増)となった。自動車内装用部品の販売が好調。シート周辺部材では快適性志向を背景に高機能性部品の採用車種増加で18年9月期に引き続き好調に推移した。機械・環境関連商品は、粉体関連機器が堅調に推移し、木質バイオマス関連機器も5月に北海道で大型バイオマス熱電併給施設が本格稼働した。

 海外現地法人では、売上高は189億50百万円(同3.4%減)、営業利益は8億80百万円(同0.1%増)となった。SCA(米国)は、高機能性樹脂は堅調、フィルム関連商品は低調だった。三洋物産貿易 (上海)有限公司は、自動車内装用部品の販売が好調に推移した。Sanyo Trading Asia Co.,Ltd.(タイ)は、自動車内装用部品およびゴム関連商品が堅調。Sun Phoenix Mexico S.A. de C.V.は、自動車内装用部品の販売が堅調に推移した。

 20年9月期の連結業績予想は、売上高が前期比13.5%増の945億円、営業利益が同2.2%増の60億円、経常利益が同2%増の62億円、純利益が同4.5%増の42億円の見通しとし、収益拡大を見込む。

 同時に、今期の年間配当は前期比1円増の75円に増配する計画とした。

 また、同日に2020年9月期、および2021年9月期の2年間を対象とする中期経営計画を発表。数値目標には2020年9月期に連結売上高945億円、連結経常利益62億円。2021年9月期に連結売上高1020億円、連結経常利益67億円を掲げた。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る