【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】29日のFOMC声明に最大の注目を

高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ

■「ドル高懸念」の一文加わるとドル安も

今週の注目イベントは29日のFOMCの声明内容と30日の日銀金融政策決定会合の中身であろう。

先週末明らかにされた3月の米耐久財受注は表面上は前月比4.0%増で良く見えるが、航空機を除く非国防資本財では前月比0.5%減(予想0.3%増)となり、依然としてドル高が米製造業の重荷となっている姿を浮き彫りにした。

このため、この統計が発表された後、ドル円は118円97銭と下落して終わった。

そこで、29日のFOMCの声明文にドル高に対する懸念の一文が入ったり、30日の日銀会合が現状維持で終わり、市場の追加緩和期待に水を差したりすると、ドル買いポジションの巻き戻しの動きが強まることも一応想定しておきたい。

昨年12月8日に121円85銭をつけて以降、ドル円の変動幅は次第に収れんする方向にあり、この1~2週間で上下いずれかに放れる局面が接近している。ギリシャ債務問題や英総選挙を控えて、5月相場のボラティリティは高まる公算が極めて大きいだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る