ソレイジア・ファーマの新規化学療法剤「SP-02」は2020年中に最終試験の結果公表を予定

新製品&新技術NOW

■第3四半期累計期間の新薬開発状況などを発表

ソレイジア・ファーマ<4597>(東マ)は11月13日、2019年12月期・第3四半期累計期間(2019年1~9月)の「製品開発品等の事業状況」を発表し、日本を含むアジアで開発中の「SP-02」ダリナパルシン(予定効能・効果:末梢性T細胞リンパ腫等)は2020年に第2相臨床試験の結果公表を予定し、良好な場合には承認申請に移行する予定、などとした。

■「SP-01」は19年3月から中国で販売を開始

 「SP-01」(Sancuso、経皮吸収型制吐剤、効能・効果:がん化学療法に伴う悪心・嘔吐)は2018年7月に中国当局より承認を取得し、19年3月18日より販売を開始(臨床現場への提供)した。中国での販売名は「善可舒」。会計上の販売先は伊藤忠商事<8001>(東1)グループ。また、香港等での権利は協和キリン<4151>(東1)に導出している。

■「SP-02」は国際共同第2相臨床試験が承認申請に至る最終試験に

 「SP-02」(ダリナパルシン:新規化学療法剤、予定効能・効果:末梢性T細胞リンパ腫等)は日本を含むアジア(日本、韓国、台湾、香港)で開発中。日本、韓国、台湾及び香港において国際共同第2相臨床試験を実施している。当該臨床試験は承認申請に至る最終試験と位置づけられており、19年9月にすべての被験者(患者)の組入れを完了している。日本国内での推移は、2020年に第2相臨床試験の結果の公表を予定しており、当該結果が良好な場合には、当局との最終協議を経て承認申請に移行する予定。

■「SP-03」は日本に続き中国で7月に販売開始し、韓国で10月に承認

 「SP-03」(episil oral liquid、国内販売名:エピシル口腔用液、中国販売名:益普舒・口腔凝胶)は、日本では明治HD<2269>(東1)のMeijiSeikaファルマとの販売ライセンス契約のもと、同社より2018年5月から販売が開始されている。中国では19年2月に承認を取得し、7月19日より販売を開始(上市)した。韓国では19年3月に当局への承認申請を行い、10月に承認を取得した。販売に向けて活動している。

■「SP-04」は第3相臨床試験を実施中で10月に適用対象拡大を合意

 「SP-04」(PledOx、細胞内スーパーオキシド除去剤、予定効能・効果:がん化学療法に伴う末梢神経障害、日本を含むアジア(日本、韓国、台湾、香港)で開発中)。18年12月、日本、韓国、台湾及び香港において国際共同第3相臨床試験(POLAR-A,POLAR-M)を開始した。POLAR-Aは2019年中の、また、POLAR-Mは20年第2四半期中の被験者組入れ完了を予定している。19年10月に、権利導入元であるPledPharmaAB(Pled社)と契約を更新し、共同で対象拡大のための開発を推進する方針について合意した。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る