ヴィスコ・テクノロジーズは下値切り上げ、20年3月期減益予想だが21年3月期収益改善期待

株式市場 銘柄

 ヴィスコ・テクノロジーズ<6698>(東2)は画像検査処理装置のファブレスメーカーである。20年3月期は減益予想だが、21年3月期の収益改善を期待したい。株価は8月の上場来安値から下値を切り上げている。20年3月期減益予想の織り込みは完了しているようだ。出直りを期待したい。

■画像検査処理装置のファブレスメーカー

 画像検査処理装置のファブレスメーカーで、コネクタ検査用など電子部品業界向けを主力としている。中期経営計画では21年3月期の売上高50億50百万円、経常利益7億70百万円、純利益5億30百万円、ROE17.8%を目指している。

■20年3月期減益予想だが21年3月期収益改善期待

 20年3月期の連結業績予想(9月13日に下方修正)は、売上高が19年3月期比1.8%減の35億円で、営業利益が33.8%減の3億60百万円、経常利益が35.8%減の3億10百万円、純利益が43.4%減の2億30百万円としている。

 電子部品・半導体分野の取引先の設備投資抑制の影響で、売上高が期初計画を下回る見込みだ。なお第2四半期累計は、売上高が前年同期比6.0%減の16億66百万円、営業利益が32.7%減の1億83百万円だった。20年3月期は減益予想だが、21年3月期の収益改善を期待したい。

■株価は下値切り上げ

 株価(18年12月13日付でJASDAQから東証2部に市場変更)は、8月の上場来安値から下値を切り上げている。20年3月期減益予想の織り込みは完了しているようだ。出直りを期待したい。11月15日の終値は1382円、時価総額は約88億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る