自律制御システム研究所は調整一巡、ドローン自律制御技術に強み
- 2019/11/18 05:54
- 株式投資ニュース
自律制御システム研究所<6232>(東マ)は商業用ドローンの製造販売、および自律制御技術を活用したインダストリアル向け無人化・IoT化に係るソリューションを提供している。20年3月期第2四半期累計は赤字だったが、通期は黒字予想である。株価は上値を切り下げる形だが、調整一巡して出直りを期待したい。
■ドローンおよび自律制御技術を活用したソリューションを展開
18年12月東証マザーズに新規上場した。商業用ドローンの製造販売、およびドローンの自律制御技術を活用したインダストリアル向け無人化・IoT化に係るソリューションサービスを提供している。
GPSに依存せず、画像処理を活用した自律制御技術を強みとしている。19年8月には米国オートモダリティ社に出資した。なおプロジェクトの大型化に伴って売上は下期に偏重する傾向がある。
■20年3月期2Q累計赤字だが通期黒字予想
20年3月期の非連結業績予想は、売上高が19年3月期比75.6%増の14億18百万円、営業利益が9百万円の黒字(19年3月期は3億30百万円の赤字)、経常利益が1億87百万円の黒字(同1億76百万円の赤字)、純利益が1億19百万円の黒字(同1億83百万円の赤字)としている。
第2四半期累計は売上高が前年同期比17.0%減の2億04百万円、営業利益が2億99百万円の赤字(前年同期は2億32百万円の赤字)だった。前年同期の国家プロジェクト関連売上の反動などで減収・赤字だった。
通期は、大型案件の第4四半期売上計上を見込み、大幅増収効果で黒字予想としている。経常利益は営業外収益の国家プロジェクト助成金収入も寄与する。通期ベースで収益拡大を期待したい。
■株価は調整一巡
株価は上値を切り下げる形だが、調整一巡して出直りを期待したい。11月15日の終値は2676円、時価総額は約283億円である。