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カオナビは戻り試す、人材マネジメントシステムを展開
- 2019/11/21 05:49
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
カオナビ<4435>(東マ)はクラウド型の人材マネジメントシステムを展開している。20年3月期は積極的な投資を継続するため営業赤字拡大見込みだが、売上高50%以上の成長、売上総利益率70%以上の収益性を目指すとしている。中期的に収益拡大を期待したい。株価は直近安値圏から急反発している。戻りを試す展開を期待したい。
■クラウド型の人材マネジメントシステム「カオナビ」を展開
19年3月東証マザーズに新規上場した。企業の人材情報をクラウド上で一元管理する人材マネジメントシステム「カオナビ」を提供している。社員の顔写真で直感的に操作できることが特徴だ。月額課金の収益モデルである。19年9月末の利用企業数は19年3月期末比242社増加の1535社である。
■20年3月期売上高50%以上成長目指す
20年3月期の非連結業績予想(11月14日公表)は、売上高が19年3月期比53.8%増の26億円、売上総利益が69.7%増の18億80百万円(売上総利益率72.3%)、営業利益が2億50百万円の赤字~3億50百万円の赤字(19年3月期は73百万円の赤字)としている。積極的な投資を継続するため営業赤字拡大見込みだが、売上高50%以上の成長、売上総利益率70%以上の収益性を目指すとしている。
第2四半期累計は売上高が12億11百万円、売上総利益が9億22百万円、販管費が9億26百万円、営業利益が3百万円の赤字だった。マーケティング関連費用などの先行投資で営業赤字だが、通期予想に対する進捗率は売上高が46.6%、売上総利益が49.1%と概ね順調だった。中期的に収益拡大を期待したい。
■株価は戻り試す
株価は直近安値圏から急反発している。戻りを試す展開を期待したい。11月20日の終値は6830円、時価総額は約370億円である。