内外テックは戻り試す、20年3月期大幅減収減益予想だが21年3月期収益改善期待

株式市場 銘柄

 内外テック<3374>(JQ)は、半導体製造装置用部品の仕入販売、および組立・保守等の受託製造を2本柱としている。20年3月期は大幅減収減益予想だが、21年3月期の受注回復と収益改善を期待したい。株価は底固め完了して急反発している。戻りを試す展開を期待したい。

■半導体製造装置用部品の仕入販売と受託製造

 半導体製造装置用部品の仕入販売、および組立・保守等の受託製造を2本柱としている。モノづくりができる「メーカー商社」である。

 中長期的な半導体市場の拡大に備えて19年9月熊本県に土地建物を取得した。物流体制およびメンテナンス事業を強化する。なお将来を見据えた受託製造の先行投資はほぼ一巡したとしている。

■20年3月期大幅減収減益予想だが21年3月期収益改善期待

 20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比15.6%減の219億円、営業利益が24.8%減の4億75百万円、経常利益が28.7%減の4億43百万円、純利益が26.8%減の3億円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比16.7%減の112億97百万円、営業利益が66.6%減の1億54百万円だった。半導体設備投資抑制で販売は16.9%減収・55.7%減益、受託製造は27.2%減収・89.6%減益だった。

 第2四半期累計は大幅減収減益だったが、売上高、利益とも計画を上回った。メモリの需給バランス改善で一部メーカーが投資姿勢を強めているため、売上は第1四半期をボトムとして回復傾向としている。20年3月期は大幅減収減益予想だが、21年3月期の受注回復と収益改善を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は底固め完了して急反発している。戻りを試す展開を期待したい。11月22日の終値は1605円、時価総額は約47億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る