AI CROSSは「+メッセージ」に対する期待感高い、2400円割れで下値を固めるか注目

株式市場 IPO 鐘

AI CROSS <4476>(東マ)は、10月8日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、創業以来、「Smart Work, Smart Life ~ テクノロジーでビジネススタイルをスマートに ~」をミッションを掲げ、ミッションを体現するサービスとして「メッセージング」、ビジネスチャット「InCircle」、法人向け双方SMSプラットフォーム「AI Analytics」の3つのビジネスコミュニケーションプラットフォームサービスを展開し、企業の働き方改革推進を強力に支援している。

 同社は、12月3日に携帯キャリア3社が進める次世代コミュニケーションサービス「+メッセージ」の内、NTTドコモユーザーに向けてAI CROSS公式アカウントの公開を開始することを発表した。「+メッセージ」とは、GSMAで世界的に標準化されているリッチコミュニケーションサービス(RCS)に準拠したNTTドコモ・KDDI・Softbankの携帯3キャリアが中心となって提供するメッセージサービスの呼称。利用者は携帯電話事業者を意識することなく、電話番号だけで手軽に動画や音声などのリッチコンテンツのやり取りができるほか、画像やスタンプ、メッセージなど一度に大容量のデータ送受信が可能なことが特長。2020年の春以降の本格化を目指して開発が進む第5世代移動体通信システム(5G)の到来により実現する「大容量」・「多接続」・「高速化」・「低遅延」時代において、その使い勝手はさらに増し、利用されるユーザー数も飛躍的に増加することが期待される。

 今2019年12月期第3四半期業績実績は、売上高10億1000万円、営業利益1億6900万円、経常利益1億5900万円、純利益1億600万円に着地。

 今20年12月期業績予想は、売上高13億2900万円(前期比18.7%増)、営業利益1億5500円(同54.6%増)、経常利益1億4000万円(同47.8%増)、純利益9500万円(同9.9%増)を見込む。年間配当は無配を予定している。

 株価は、10月9日高値2699円から同25日安値1845円まで下落した後、5Gによりメッセージサービス市場は拡大する見通しで、「+メッセージ」に対する期待感の高まりから、12月5日に上場来高値2728円と上昇。その後、モミ合っている。20年12月期業績予想が明らかになるまで上値追いに慎重になると予想するが、目先2400円割れで下値を固めてくれば、再度上値を試すことは期待されそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る