【新規上場(IPO)銘柄】恵和は拡散フィルムやバックシートを提供、テーマに乗っており注目

株式市場 IPO 鐘

 恵和<4251>(東2)は、本年10月30日に東京証券取引所市場第二部に上場した。Sheeting(成膜)・Laminating(積層)・Coating(塗布) という3つの特徴ある技術体系を保有する、世界で数少ない機能製品のメーカー。1948年の創業以来、現状に甘んずる事を危機ととらえ、常に先手を打って行動している。早いスピードで変化する顧客の要望に対し的確に、あるいは先取りして対応すべく、マーケティングを、技術を、システムを積極的に革新させている。同社ではこれを「ダイナミックドメイン」と呼び、これを経営指針としている。


 同社では、この光学領域のニーズに対し、イノベイティブなソリューションである拡散フィルム「オパルス」を発明。ニッチなこのセグメントで随一の実績を保有しています。令和の時代、顧客志向のマーケティングに始まり、中核技術であるSheeting(成膜)・Laminating(積層)・Coating(塗布)を更に磨き上げると共に、そこへUltra Precision(高精度)を付加し、先端機能フィルムとソリューションのメーカーを目指している。

 同社グループは、同社及び連結子会社4社で構成され、「光学シート事業」「機能製品事業」の2つの事業を運営している。

 「光学シート事業」では、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、車載ディスプレイ等の液晶ディスプレイのバックライトユニットに利用される光拡散フィルム、高機能光学フィルム等の開発・製造・販売を行っている。

 「機能製品事業」では、主に包装資材(防湿紙、防錆紙等)、産業資材(工程紙、カスタム品、農業資材等)の製造・販売を行っている。

 今2019年12月期第3四半期業績実績は、売上高114億4100万円、営業利益8億700万円、経常利益8億2500万円、純利益6億1200万円に着地。 「光学シート事業」では、高付加価値製品のスマートフォン向け新機種の販売好調に加え、ノートブック向けの販売が増加した。「機能製品事業」では、建築資材及び工程紙等産業資材は受注が減少したが、製紙用及び鉄鋼用包装資材については堅調に推移した。

 今19年12月期業績予想は、売上高152億900万円(前期比3.4%減)、営業利益9億1000万円(同20.7%増)、経常利益8億4900万円(同14.5%増)、純利益5億7900万円(同28.3%増)を見込む。年間配当は、期末一括9.21円(同実績1円)を予定している。

 株価は、11月1日につけた上場来安値791円から12月2日に上場来高値1116円と上昇。上げ一服となっていたが、同12日安値908円と下げて切り返している。同社の拡散フィルム「オパルス」は、スマートフォン・モニター・タブレット・ノートPC等の液晶ディスプレイバックライトユニット、各種センサー向けに使われているほか、PV用バックシート「Appli-Sola」は太陽電池用バックシートに使われており、「スマホ」関連、「クリーンエネルギー」関連等のテーマに乗っており、折に触れ物色の矛先が向かう可能性がある。今期予想PER12倍台と割安感はあり、950円割れで下値を固めるか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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