- Home
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
- LibWorkは上値試す、20年6月期大幅増収増益予想
LibWorkは上値試す、20年6月期大幅増収増益予想
- 2019/12/17 04:38
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
LibWork<1431>(東マ)は熊本県が地盤の注文住宅メーカーである。Webマーケティングによる集客を推進しており、12月16日には福岡県の大型ショッピングセンター2ヶ所でVRを活用した仮想展示場コンテンツ配信を開始(20年1月予定)すると発表した。20年6月期は大幅増収増益・増配予想で上場記念株主優待も実施する。収益拡大を期待したい。なお基準日19年12月31日(効力発生日20年1月1日)で株式2分割する。株価は上場来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。
■熊本県が地盤の注文住宅メーカー
15年8月福証Q-Boardに新規上場、19年6月東証マザーズに上場(重複上場)した。熊本県が地盤の注文住宅メーカーである。
主要顧客層を25歳から44歳の第一次取得層と設定して、顧客の要望を紳士服の注文仕立てのように具現化した「テーラーメイドの家」や、MUJI HOUSEと契約を締結して熊本県下における独占営業権を取得した「無印良品の家」を提供している。
集客を常設展示場だけに頼らず、土地ポータルサイト「e土地net」やWebマーケティングなど、ネットやSNSを活用することでコストダウンを実現している。12月16日には福岡県の大型ショッピングセンター2ヶ所でVR(仮想現実)を活用した仮想展示場コンテンツ配信を開始(20年1月予定)すると発表した。
なお19年11月には、グリムス<3150>の子会社で再生可能エネルギー開発事業を展開するグリムソーラーと、販売パートナーとして業務提携した。
■20年6月期大幅増収増益予想
20年6月期の非連結業績予想は、売上高が19年6月期比24.3%増の82億円、営業利益が29.6%増の6億90百万円、経常利益が22.0%増の7億円、純利益が18.1%増の4億62百万円としている。エリア拡大で大分県と福岡県に出店予定である。また沖縄県で木造建築事業を拡大する方針だ。
第1四半期は、売上高が前年同期比48.2%増の17億03百万円、営業利益が3.7倍の39百万円だった。通期も収益拡大を期待したい。
なお20年6月期の配当予想(四半期配当)は、第1四半期末と第2四半期末が各9円(上場記念配当1円含む)で、20年1月1日付株式2分割後の第3四半期末と第4四半期末が各4円50銭(上場記念配当50銭含む)としている。また現行の株主優待制度に加えて、20年6月期に上場記念株主優待を実施する。20年1月1日付株式2分割に伴う贈呈基準の変更は行わず、現行の贈呈基準で実施する。(詳細は会社HP参照)
■株価は上値試す
株価は上場来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。12月16日の終値は4740円、今期予想PER(20年1月1日付株式2分割前の会社予想EPS174円09銭で算出)は約27倍、今期予想配当利回り(同会社予想の36円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(同前期実績BPS726円52銭で算出)は約6.5倍、時価総額は約128億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)