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LibWorkは上値試す、20年6月期大幅増収増益予想
- 2020/1/14 06:42
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
LibWork<1431>(東マ)は熊本県を地盤とする注文住宅メーカーで、Webマーケティングによる集客を特徴としている。20年6月期は大幅増収増益・増配予想で上場記念株主優待も実施する。1月6日発表した経営ビジョン「VISION2030」では、毎年売上20%成長を目指している。収益拡大を期待したい。株価は12月の上場来高値から反落して上げ一服の形だが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。
■熊本県を地盤とする注文住宅メーカー
15年8月福証Q-Boardに新規上場、19年6月東証マザーズに上場(重複上場)した。
熊本県を地盤とする注文住宅メーカーである。主要顧客層を25歳から44歳の第一次取得層として、MUJI HOUSEと契約して熊本県下における独占営業権を取得した「無印良品の家」も提供している。19年11月には、グリムス<3150>の子会社で再生可能エネルギー開発事業を展開するグリムソーラーと、販売パートナーとして業務提携した。
集客を常設展示場だけに頼らず、土地ポータルサイト「e土地net」やWebマーケティングなど、ネットやSNSを活用することでコストダウンを実現していることが特徴だ。20年1月(予定)には、福岡県の大型ショッピングセンター2ヶ所でVR(仮想現実)を活用した仮想展示場コンテンツ配信を開始する。
■毎年売上20%成長目指す
1月6日発表した経営ビジョン「VISION2030」では、毎年売上20%成長を基本とした安定的・永続的な成長(急成長・急拡大をせず、財務規律を伴う余裕をもった成長)を目指すとしている。
エリア・店舗数の拡大、ネット集客数の増大、非住宅木造事業の拡大、沖縄地区への展開、コンセプト別分譲宅地開発による街づくり、新規事業(戸建民泊事業、保険・住宅ローンなどの住宅関連事業)を推進する。さらに住宅版SPAモデル・垂直統合モデルの確立を推進する方針だ。
■20年6月期大幅増収増益予想
20年6月期業績(非連結)予想は売上高が19年6月期比24.3%増の82億円、営業利益が29.6%増の6億90百万円、経常利益が22.0%増の7億円、純利益が18.1%増の4億62百万円としている。エリア拡大で大分県と福岡県に出店予定である。また沖縄県で木造建築事業を拡大する方針だ。
第1四半期は、売上高が前年同期比48.2%増の17億03百万円、営業利益が3.7倍の39百万円だった。通期も収益拡大を期待したい。
なお20年6月期の配当予想(四半期配当)は、第1四半期末と第2四半期末が各9円、20年1月1日付株式2分割後の第3四半期末と第4四半期末が各4円50銭としている。株式2分割後に換算すると19年6月期比5円50銭増配の年間18円となる。
また現行の株主優待制度に加えて、20年6月期に上場記念株主優待を実施する。20年1月1日付株式2分割に伴う贈呈基準の変更は行わず、現行の贈呈基準で実施する。(詳細は会社HP参照)
■株価は上値試す
株価(20年1月1日付で株式2分割)は、12月の上場来高値から反落して上げ一服の形だが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。1月10日の終値は2060円、今期予想PER(会社予想のEPS87円04銭で算出)は約24倍、今期予想配当利回り(会社予想の18円で算出)は約0.9%、前期実績PBR(前期実績BPS363円26銭で算出)は約5.7倍、時価総額は約112億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)