あすか製薬は2日続伸、経口避妊新薬のライセンス取得が注目される

■米国で2019年に承認された製剤、取得年を訂正再発表し広報効果が強まったとの見方も

 あすか製薬<4514>(東1)は1月10日、1274円(18円高)の2日続伸で新年第1週の売買を通過した。8日の取引終了後、欧州製薬大手の経口避妊薬(以下:本剤)に関するライセンス契約を取得したと発表。追って、内容の一部訂正を発表し、投資家の目に触れる機会が増えたとの見方が出ている。期待が強まった。

 本剤は、スペインInsud Pharma(本社:マドリード)の経口避妊薬。米国で2019年に製造販売承認を取得し、欧州では19年に分散型審査許可方式により前向きな結果を得ている。米国で19年に「SLYND」の販売名で製造販売承認を取得し、欧州では19年に「SLINDA」の販売名で評価を得たという。

 ライセンス契約は、日本および韓国における開発販売権。この契約により、あすか製薬はInsud Pharma社に対し、契約締結時一時金のほか、開発の進捗に応じたマイルストンを支払う(金額などは非開示)。ただ、これによる2020年3月期業績への影響は軽微とした。

 同社は2020年4月1日をメドとして持ち株会社(ホールディングス)に移行する方針を明らかにしている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る