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ティムコは戻り試す、20年11月期増収増益予想で収益改善期待
- 2020/1/20 06:14
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ティムコ<7501>(JQ)はフィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。19年11月期は減収・営業赤字だったが、20年11月期は増収増益予想である。収益改善を期待したい。株価は直近安値圏から下値を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。
■フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・販売
フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。19年11月期の事業別売上高構成比はフィッシング事業が28%、アウトドア事業が71%、その他(不動産賃貸収入など)が1%だった。
基本戦略として規模の拡大よりも内容の充実に重点を置き、オリジナルアウトドア衣料ブランドである「Foxfire」の商品力強化や、直営店舗「Foxfire Store」の収益力向上に取り組んでいる。
19年4月にはスノーピーク<7816>と資本業務提携し、スノーピークが第1位株主となった。商品開発・販売などを共同展開する。
■20年11月期増収増益予想で収益改善期待
19年11月期の業績(非連結)は、売上高が18年11月期比2.4%減の29億24百万円、営業利益が4百万円の赤字(18年11月期は43百万円の黒字)、経常利益が1百万円の黒字(同50百万円の黒字)、純利益が13百万円の赤字(同31百万円の黒字)だった。配当は18年11月期と同額の12円(期末一括)である。
売上高が計画未達となり、減収・営業赤字だった。フィッシング事業(8.5%減収、24.7%減益)はルアー用品の高単価商品が低迷し、台風等による釣り場環境悪化も影響した。アウトドア事業(0.5%増収、8.8%減益)は暖冬、春夏季の気温低下、秋季の台風など天候不順の影響で衣料品が全般的に停滞し、販管費の増加も影響した。
20年11月期の業績(非連結)予想は、売上高が19年11月期比10.1%増の32億21百万円、営業利益が42百万円の黒字(19年11月期は4百万円の赤字)、経常利益が48百万円の黒字(同1百万円の黒字)、純利益が30百万円の黒字(同13百万円の赤字)としている。配当予想は19年11月期と同額の12円(期末一括)である。
フィッシング事業はブランド力強化とネット活用による収益性向上、アウトドア事業はアウトドア衣料ブランド「Foxfire」の商品力強化、直営店舗「Foxfire Store」の収益性向上に努めるとしている。収益改善を期待したい。
■株主優待制度は11月末の株主対象
株主優待制度は毎年11月30日現在の株主を対象として、保有株式数に応じてFoxfire Store20%OFFお買物優待券を贈呈する。
■株価は戻り試す
株価は直近安値圏から下値を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。1月17日の終値は590円、今期予想PER(会社予想EPS12円11銭で算出)は約49倍、今期予想配当利回り(会社予想12円で算出)は約2.0%、前期実績PBR(前期実績BPS1928円86銭で算出)は約0.3倍、時価総額は約20億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)