【株式評論家の視点】リックソフトは今2月期第3四半期業績は順調、日柄調整が進むか注目

株式評論家の視点

 リックソフト<4429>(東マ)は、2019年2月26日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、『「価値ある道具(ツール)」を世界中の多くの人が使えるようにすること。』を企業使命として、魅力的な商品開発や事業デジタル化を下支えする「ツール」に関する調査・分析から設計・構築・運用に至る一連のサービスを提供する「ツールソリューション事業」を主な事業として取り組んでいる。

 かねてより開発に取り組んできたプロジェクト管理アプリ「WBS Gantt-Chart for Jira CLoud」のベータ版を2019年7月にリリースし、べータ版ではあるものの、11月末時点でダウンロード数が1,600を超えた。ベータ版を使用したユーザーからのフィールドバックや機能改善を行い、12月4日に正式版をリリース。今後もさらなる改良を続けることで、「WBS Gantt-Chart for Jira CLoud」の販路拡大を進める計画。また、グローバルで急速に高まっているクラウド需要に応え、「メイドインジャパンのツール」を世界中の顧客に提供できるよう研究・開発に取り組んでいる。


 1月14日大引け後に発表した今2020年2月期第3四半期業績実績は、売上高23億7600万円(前年同期比34.8%増)、営業利益3億5200万円(同44.0%増)、経常利益3億4700万円(同30.5%増)、純利益2億1100万円(同18.9%増)に着地。第3四半期営業利益は通期計画に対する進捗率は76.5%と順調に推移している。

 今20年2月期業績予想は、売上高30億円(前期比6.0%増)、営業利益4億600万円(同9.4%増)、経常利益4億800万円(同5.8%増)、純利益2億8300万円(同11.0%増)を見込む。年間配当は、無配継続を予定している。

 株価は、2019年10月23日安値3765円から上昇。今20年2月期第3四半期決算好調を好感し、1月16日高値7130円と買われた後、モミ合っている。7000円から上には戻り待ちの売りが控え、今期業績予想を据え置いており、好材料出尽くし感が出ている。来21年2月期増収増益が観測されており、来期業績予想が明らかになるまでに下値を固め、日柄調整が進むか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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