AICROSSは20年12月期も収益拡大期待

株式市場 銘柄

 AICROSS<4476>(東マ)は、企業の生産性向上に資するビジネスコミュニケーションプラットフォーム事業を展開している。19年12月期大幅営業増益予想である。20年12月期も収益拡大を期待したい。株価はやや乱高下の展開で安値圏に回帰したが、IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。

■ビジネスコミュニケーションプラットフォーム事業を展開

 19年10月東証マザーズに新規上場した。企業の生産性向上に資するビジネスコミュニケーションプラットフォーム事業として、顧客企業とエンドユーザーの保有するモバイル端末とのコミュニケーションを高めるためのメッセージングサービス、顧客企業内のコミュニケーションにフォーカスするビジネスチャットサービス、コミュニケーションの品質向上のためのAIによる分析を行うAIAnalyticsサービスを提供している。

■19年12月期大幅営業増益予想

 19年12月期業績(非連結)予想は、売上高が18年12月期比18.7%増の13億29百万円、営業利益が54.6%増の1億55百万円、経常利益が47.8%増の1億40百万円、純利益が9.9%増の95百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が10億10百万円、営業利益が1億69百万円だった。メッセージングサービス、ビジネスチャットサービスが好調に推移し、一部費用の期ズレなども寄与して営業利益は通期計画を超過達成している。20年12月期も収益拡大を期待したい。

■株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階

 株価はやや乱高下の展開で安値圏に回帰したが、IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。1月29日の終値は1978円、時価総額は約78億円である。

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