アスカネットが画像認識AIソリューション企業に出資し業務提携

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■来店客の属性などを瞬時に分析し新たなマーケティング戦略など可能に

 アスカネット<2438>(東マ)は2月3日の取引終了後、AIカメラソリューションの開発、製造、販売を行っているスタートアップ企業であるAWL株式会社(東京都千代田区、以下「AWL」)と資本業務提携を行うと発表した。

 AWLは2016年の設立で、カメラと画像認識のAIおよびエッジデバイスをコア技術として、小売店や飲食店向けにAIカメラソリューションの開発、製造、販売を行っている。

 2020年2月3日付で、第三者割当増資にて発行される普通株式(増資後の発行済株式総数に対する所有割合2.9%)を1億400万円にて引き受ける。1株あたりの金額については非公表とした。

■交通機関、工場や建築現場などリアル空間もAI解析による可視化で新サービスにつなげる

 AWLが開発しているAIカメラソリューションは、「AWL BOX」という画像処理端末に特色があり、たとえば来店した顧客の年齢や性別などの属性、さらには行動を瞬時に分析することができる。このデータを匿名化してクラウドへ送信し、小売店など店舗のオペレーションの改善や商品企画・顧客分析など、新たなマーケティング戦略につなげることが可能となる。

 さらに「AWL BOX」のシステムは、すでに設置されているほぼすべてのカメラに対応できているため、新たにカメラを購入する必要がなく、初期費用を大幅に抑えられることもあり、価格競争力の点でも期待されている。

 そのほか、宿泊施設や交通機関、工場や建築現場などリアル空間でのAI解析による可視化を行うことにより、リテール店舗以外の顧客への展開も計画している。

 AWLには、画像処理や機械学習(ディープラーニング等)に精通したメンバーが揃っており、このたびの資金調達により、「AWL BOX」システムの機能拡充・性能向上に向けた技術開発、導入店舗急拡大に対応するシステム構築・機材購入、そして次世代の高付加価値サービスの開発を進めていく予定だ。(HC)

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