電算システムの第1四半期は前期のWindowsXPのサポート終了及び消費税増税前の駆け込み需要の影響を受ける

■第2四半期業績予想に対する進捗率は、利益面で80%を超える高い進捗率

 電算システム<3630>(東1)の第1四半期業績は、前期のWindowsXPのサポート終了及び消費税増税前の駆け込み需要の影響で減収減益となった。しかし、第2四半期業績予想に対する進捗率は、利益面で80%を超えていることから、第2四半期の利益が上振れる可能性も出てきた。

 第1四半期連結業績は、売上高69億77百万円(前年同期比1.0%減)、営業利益3億58百万円(同32.6%減)、経常利益3億62百万円(同32.4%減)、純利益2億18百万円(同28.4%減)であった。

 第2四半期連結業績予想に対する進捗率は、売上高49.8%、営業利益85.0%、経常利益84.2%、純利益82.3%と利益面において非常に高い進捗率となっている。

 同社の事業は、情報サービス事業、収納代行サービス事業の2事業からなる。

 情報サービス事業の情報処理サービスでは、ギフト処理サービス、請求書作成代行などの売上が順調であり、ガーデンネットワークを前第4四半期より連結対象としたことから、売上が伸長した。
 SIソフト開発、商品販売では、クラウド関連サービスや、地方公共団体向けの販売機器等の案件が順調に推移したものの、前期のWindowsXPのサポート終了及び消費税増税前の駆け込み需要の影響を受けたことから、減収となった。
 その結果、情報サービス事業の売上高は38億83百万円(同5.3%減)、営業利益2億35百万円(同45.7%減)と減収大幅減益となった。

 収納代行サービスは、地方自治体を含む新規取引先の獲得が順調に推移すると共に、通信販売業やネットショップ、公金収納などの既存取引先における収納件数が増加した。
 また、スーパーマーケットやドラッグストア等のチェーン店向けの収納窓口サービスの導入店舗数も順調に増加した。
 その結果、売上高30億93百万円(同5.1%増)、営業利益1億15百万円(同13.1%増)と増収2ケタ増益となった。

 今期15年12月期通期連結業績予想は、売上高300億円(前期比13.2%増)、営業利益12億円(同4.0%増)、経常利益12億10百万円(同4.0%増)、純利益7億45百万円(同8.7%増)と最高益更新を見込む。

 第1四半期は減収減益となったが、第2四半期業績予想に対する進捗率は、利益面で80%以上の高進捗率になっていることから、計画を上回るペースで推移しているものと思われる。

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