帝人が2週間ぶりに2000円台を回復、第3四半期好調で新中期計画も注目される

■EBITDAは1500億円(20年3月期見通し1080億円)めざす

帝人<3401>(東1)は2月5日、約2週間ぶりに2000円台を回復し、後場寄り後には6%高の2088円(115円高)前後で推移している。11時に第3四半期の連結決算と「中期経営計画2020-2022」を発表し、注目が再燃している。同社は、連続最高益見通しのインフォコム<4348>(東1)の筆頭株主でもある。

 第3四半期累計(20019年4~12月)の連結営業利益は前年同期比0.2%増の482.16億円となり、第2四半期累計(同4~9月)に同6.7%減の337.59億円から増益に転換した。通期の予想は据え置いた。

 「中期経営計画2020-2022」では、事業分野を「将来の収益源育成:Strategic Focus」と「利益ある成長:Profitable Growth」に大別して戦略的に経営資源を投入し、次世代成長領域(地域包括ケア関連、機能性食品、新規ヘルスケア:整形・新規医療機器)、拡大・収益化途上の領域(自動車向け複合成形材料、航空機炭素繊維中間材料)、さらに現在、業績を牽引している「利益ある成長領域」(アラミド、医薬、樹脂、在宅医療、IT、など)に戦略的投入資源配分を行う。

 数値目標として、ROE:自己資本利益率10%以上(20年3月期の見通しは8%)、EBITDA:償却前利益1500億円(同1080億円)などを掲げた。(HC)

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