夢真HDの第1四半期は建設技術者派遣が収益をけん引し営業利益が23%増加

■派遣単価が堅調に推移し在籍者数は2ケタの伸び率で増加

 夢真ホールディングス(夢真HD)<2362>(JQS)が2月7日に発表した2020年9月期・第1四半期の連結決算(2019年10月~12月)は、「建設技術者派遣及び付随事業」が収益をけん引する形で「エンジニア派遣及び付随事業」も好調に推移し、派遣単価が堅調に推移したことなどにより、売上高は前年同期比27.6%増加して150.84億円となった。

■今期から国際会計基準(IFRS)を任意適用

 利益面では、派遣単価の上昇に加え、採用費や一般管理費を減少させることができ、営業利益は同23.0%増の15.25億円となった。一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は、法人税等の増加により同14.5%減の7.28億円だった。

■建設関係は「高齢化」「若手不足」などで派遣需要が旺盛

 建設技術者派遣及び付随事業は、ゼネコン各社が抱える技術者の「高齢化」「若手不足」などにより、派遣需要は旺盛に推移し、12月末現在の在籍技術者数は前年同期比650人増加して6078人(約12%増加)となった。エンジニア派遣及び付随事業でもエンジニア需要は引き続き活況を続け、在籍エンジニア数は前年同期比984人増の3703人(同36%増加)となった。

 また、在籍技術者数の増加を受け、研修体制の充実など、社内体制の強化に注力し、営業領域の拡大にも努めた。さらに、前期に行ったM&Aにより、オンラインでのプログラミング学習サービス事業を開始した。海外人材活用支援のため、ベトナム、フィリピン、台湾、韓国で日本語教室も展開している。

 今9月期・通期の連結業績見通しは期初の予想を継続し、通期決算から国際会計基準IFRSを任意適用するため前期比%は表示せず、売上高は630億円(日本基準の前期実績は525.05億円)、営業利益は80.0億円(同47.19億円)、親会社の所有者に帰属する当期利益は54.0億円(同25.04億円)、1株利益は70円59銭。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る