幸和製作所は底値圏、21年2月期収益改善期待
- 2020/2/10 07:24
- 株式投資ニュース
幸和製作所<7807>(JQ)は福祉用具・介護用品の総合メーカーで、介護サービスも展開している。20年2月期赤字予想(1月10日に業績予想と配当予想を下方修正)だが、21年2月期収益改善を期待したい。株価はモミ合いから下放れて軟調展開だが、ほぼ底値圏だろう。
■福祉用具・介護用品の総合メーカー
福祉用具・介護用品の総合メーカーである。歩行車やシルバーカーを主力として、自立支援型転倒防止ロボット歩行車など介護ロボットの開発も推進している。またM&Aによってデイサービスなどの介護サービスも展開している。
19年6月には、認知症の人の生活不安・ストレスを軽減するコミュニケーションロボット研究開発が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)のロボット介護機器開発・標準化事業に採択された。
■20年2月期赤字予想、21年2月期収益改善期待
20年2月期連結業績予想(1月10日に下方修正、配当予想も下方修正)は、売上高が19年2月期比30.5%増の59億06百万円、営業利益が1億26百万円の赤字(19年2月期は2億72百万円の赤字)、経常利益が96百万円の赤字(同2億62百万円の赤字)、純利益が3億58百万円の赤字(同3億58百万円の赤字)としている。
介護サービス事業の売上計画未達、福祉用具・介護用品製造販売事業の原価低減計画未達、子会社取得時に想定していなかった滞留在庫廃棄損・評価損などで下方修正し、営業赤字見込みとなった。純利益は固定資産減損損失計上も影響する。21年2月期の収益改善を期待したい。
■株価は底値圏
株価はモミ合いから下放れて軟調展開だが、ほぼ底値圏だろう。2月7日の終値は1115円、時価総額は約48億円である。