TOAは売り一巡、21年3月期収益拡大期待

 TOA<6809>(東1)は音響機器事業とセキュリティ機器事業を展開している。20年3月期は第3四半期累計が大幅減益となり、通期下振れに注意が必要だろう。21年3月期の収益拡大を期待したい。株価は軟調展開で昨年来安値圏だが、売り一巡を期待したい。

■音響機器事業とセキュリティ機器事業を展開

 業務用放送設備や防災無線などの音響機器事業、監視用テレビ・カメラシステムなどのセキュリティ機器事業を展開している。

■20年3月期下振れ注意、21年3月期収益拡大期待

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比5.7%増の490億円、営業利益が2.5%増の40億円、経常利益が横ばいの41億円、純利益が2.2%減の24億50百万円としている。

 第3四半期累計は前年同期比3.7%減収で26.3%営業減益だった。アジア・パシフィックが増収増益と堅調だったが、日本が鉄道車両向け案件の納期変更などで伸び悩み、欧州・中東・アフリカ、アメリカ、中国・東アジアは低調だった。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が63.7%、営業利益が45.2%と低水準であり、通期下振れに注意が必要だろう。21年3月期の収益拡大を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は軟調展開で昨年来安値圏だが、売り一巡を期待したい。2月19日の終値は1039円、時価総額は約359億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る