富士フイルムHDは逆行高だが全体相場を見て退避心理を注視

■新型コロナ肺炎の治療に同社グループの新薬と伝わり注目される

 富士フイルムホールディングス(富士フイルムHD)<4901>(東1)は2月25日、逆行高で始まり、取引開始後に5890円(476円高)まで上げて約1ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。

 新型コロナウイルス肺炎を巡り、「厚生労働相が22日、新型ウイルスの肺炎患者を対象に、新型インフルエンザ治療薬の投与を始めたと発表した」(日本経済新聞2020年2月23日付朝刊)と伝えられ、その治療薬が同社グループの富山化学工業の新型インフルエンザ薬「アビガン」とされ、注目されている。

 ただ、今朝の東京株式市場はほぼ全面安商状となっており、9時35分現在、東証1部2160銘柄のうち2123銘柄が下落(前日比変わらずが9銘柄、値上がりは28銘柄)。このような相場の中では、逆行高銘柄にも退避心理が働いて現金化の意欲にかられやすいとされ、様子見の姿勢もある。(HC)

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