HPCシステムズは底値圏、20年6月期大幅増益予想

株式市場 銘柄

 HPCシステムズ<6597>(東マ)は、科学技術計算用コンピュータ事業と産業用コンピュータ事業を展開している。20年6月期大幅増益予想である。第2四半期累計の利益進捗率が順調であり、通期も収益拡大を期待したい。株価は1月の高値から急反落して19年10月の安値に接近している。IPO後の落ち着きどころを探る段階で乱高下の形だが、ほぼ底値圏だろう。

■HPC事業とCTO事業を展開

 19年9月東証マザーズに新規上場した。科学技術計算用高性能コンピュータに関連するシステムインテグレーション事業(HPC事業)と、顧客企業の注文仕様に応じて産業用コンピュータを開発・製造する事業(CTO事業)を展開している。

■20年6月期大幅増益予想

 20年6月期の業績(非連結)予想は、売上高が19年6月期比7.2%増の57億85百万円、営業利益が27.0%増の4億69百万円、経常利益が24.7%増の4億57百万円、純利益が41.1%増の3億09百万円としている。売上高、利益とも過去最高を目指す。

 第2四半期累計は売上高が23億59百万円、営業利益が2億50百万円だった。前年同期比減収だが、HPC事業の好採算案件で大幅営業増益だった。通期予想に対する進捗率は売上高が40.8%、営業利益が53.3%である。利益進捗率が順調であり、通期も収益拡大を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は1月の高値から急反落して19年10月の安値に接近している。IPO後の落ち着きどころを探る段階で乱高下の形だが、ほぼ底値圏だろう。2月26日の終値は1904円、時価総額は約78億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る