カクヤスは底値圏、20年3月期増収増益予想
- 2020/2/27 06:17
- 株式投資ニュース
カクヤス<7686>(東2)は酒類販売の大手である。20年3月期増収増益予想である。第3四半期累計の進捗率は概ね順調だった。通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は地合い悪も影響して安値を更新する場面があった。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、ほぼ底値圏だろう。
■酒類販売の大手
19年12月東証2部に新規上場した。酒類販売の大手で、業務用販売と家庭用販売を展開している。
家庭用販売は17年施行の「酒類の公正な取引に関する基準」により、廉価での販売が縮小して収益改善している。料飲店向けなど業務用販売は、小規模酒類卸売業者が減少傾向である。
■20年3月期増収増益予想
20年3月期の連結業績予想は、売上高が19年3月期比1.6%増の1104億60百万円で、営業利益が2.3%増の18億20百万円、経常利益が2.0%増の18億42百万円、純利益が26.9%増の9億46百万円としている。積極的な営業活動を展開して増収増益予想である。
第3四半期累計は売上高が842億25百万円、営業利益が13億円で、通期予想に対する進捗率は売上高が76.2%、営業利益が71.4%と概ね順調だった。通期ベースで収益拡大を期待したい。
■株価は底値圏
株価は地合い悪も影響して安値を更新する場面があった。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、ほぼ底値圏だろう。2月26日の終値は1560円、時価総額は約118億円である。