JFEシステムズの株価は日経平均が大幅反落した中で、堅調な動き

株式市場 銘柄

■前期業績はリーマンショック以前の水準を上回り、今期も好業績が見込まれる

 ゴールデンウィーク明けの7日の東京株式市場は、日経平均239円64銭安の1万9291円99銭と大幅反落して取引を終了した。

 その様な投資環境で、JFEシステムズ<4832>(東2)の株価は、3円高の1310円と堅調な動きであった。背景には、前15年3月期業績が、リーマンショック以前の水準を上回り、今期16年3月期も好業績が見込まれることが挙げられる。

 前期15年3月期連結業績は、売上高358億07百万円(14年3月期比1.9%増)、営業利益17億01百万円(同54.2%増)、経常利益16億82百万円(同50.0%増)、純利益8億35百万円(同49.2%増)と増収大幅増益を達成した。

 今期16年3月期は、JFEスチール向けを中心に売上が伸びることから、増収を見込んでいるが、16年度以降本格立上げに向けてパイロットシステム開発のための先行投資を実施することから、営業利益、経常利益は減益を見込んでいる。しかし、最終利益については、税制改正の影響で増益予想である。
 16年3月期連結業績予想は、売上高378億円(前期比5.6%増)、営業利益16億50百万円(同3.0%減)、経常利益16億60百万円(同1.3%減)、純利益9億70百万円(同16.2%増)を見込む。

 新中期計画として、2015年度~2017年度までの骨子を発表している。重点課題としては、JFEスチール製鉄所業務プロセス価格への対応、ソリューション事業の拡大、基盤サービス事業の拡大の3事業を挙げている。
 収益目標としては、2018年3月期連結業績予想として、売上高400億円以上、経常利益20億円以上、ROS(売上高経常利益率)5.0%以上、当期純利益12億円以上、EPS(一株あたり利益)150円以上を掲げている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る