【特集】高配当利回りランキングの上位銘柄には業績上方修正・増配株もランクイン
- 2020/3/2 11:33
- 特集
東証1部の前週末現在の高配当利回りランキングのトップ50は、第1位のマクセルホールディングス<6810>(東1)の年間配当利回りが22.18%、第50位の三機工業<1961>(東1)が5.49%と東証第1部全銘柄平均の2.26%を大きく上回る。ただマクセルHDは、今3月期第1四半期に250円の特別配当を実施し、中間配当、期末配当とも18円とする286円の年間配当としており、期末の配当権利取りは実質的に高配当かはやや問題含みである。これに対して三機工は、昨年11月に今期業績の上方修正とともに年間配当を70円に増配しており、PER評価も9倍台、PBRも0.8倍と割り負けており、小型バリュー株としてアピールしそうだ。
同様の観点から株式分割の権利落ち後も記念配当込みの大幅増配は変わらず年間配当利回りが6%超の日工<6306>(東1)、業績上方修正と増配を同時発表の合同製鉄<5410>(東1)とタマホーム<1419>(東1)、今期業績を上方修正したソフトバンク<9434>(東1)とニチモウ<8091>(東1)、さらに小型不動産株のケイアイスター不動産<3465>(東1)、フージャースホールディングス<3284>(東1)などは、ここからの下値が絶好の権利取り場面として要注目となる。
■連続増配銘柄では市場平均を上回る通信株、リース株などが要注目
連続増配会社では、花王<4452>(東1)が31期連続増配予定にあって断トツだが、12月期決算会社で、3月期決算会社の第1位にはユー・エス・エス<4732>(東1)とSPK<7466>(東1)が連続19期で並び、配当利回りは揃って3%を超える。また連続15期となる通信会社のKDDI<9433>(東1)は、今期の配当を増配し連続増配の増配幅を伸ばし、沖縄セルラー電話<9436>(JQS)は、今期業績を上方修正した。年間配当利回りはともに3%台央となっている。
18年連続増配となり配当利回りが、4%を超える三菱UFJリース<8593>(東1)を筆頭に、リース株の連続増配も注目されるところで、芙蓉総合リース<8424>(東1)、みずほリース<8425>(東1)、東京センチュリー<8439>(東1)の年間配当利回りは、3%前後と東証第1部全銘柄平均の2.26%を上回る。