【業績でみる株価】キングジムは配当狙いと利益増額含みで8年ぶり4ケタ接近、ベトナム生産移管も材料
- 2015/5/8 10:40
- 業績でみる株価
キングジム<7962>(東1・売買単位100株)は、事務ファイルでトップを独走中。ラベル作成機「テプラ」など電子文具・雑貨も手掛けている。
コストの低下を目指して中国での樹脂製ファイル生産に力を注いできた。しかし、ここにきて中国人労働者の賃金上昇により生産コストが上昇。そこで、同社は中国より人件費が約3分の1程度と低いベトナムに海外生産をシフトすることにした。これまで年間400万冊、中国に樹脂ファイルを委託生産していたが、このうち300万冊をベトナムに移管させる計画で、これが完了すれば収益力は大きく改善するものと見られる。
2015年6月期・第3四半期の純利益が6億7300万円(前年同期比18.2%増)を確保、通期目標の達成率が96%となり、通期の業績に対する期待も台頭してきた。なお、現時点の今6月期1株利益24.6円、配当年14円の見通し。
年初来高値は7日の975円。PERは約40倍と高いが、増額含みと利回りが1.4%とまずまずから6月の配当取りも入っているもよう。なお、1000円に接近だが、大台に乗せれば2007年以来となる。