小野薬品工業は売り一巡、２０年３月期増益予想
- 2020/3/16 06:13
- 株式投資ニュース
小野薬品工業＜４５２８＞（東１）は抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」を主力としている。２０年３月期増益予想である。収益拡大を期待したい。株価は地合い悪で昨年来安値に接近しているが、売り一巡して反発を期待したい。
■抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」が主力
医療用医薬品の中堅である。がん領域を戦略分野と位置付けて、抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」を主力としている。開発パイプラインにはオプジーボの効能追加に加えて、抗体医薬品を含む抗がん剤の新薬候補化合物、変形性関節症治療薬候補などがある。
■２０年３月期増益予想
２０年３月期連結業績予想（ＩＦＲＳ、１月３１日に利益を上方修正）は、売上収益が１９年３月期比０．５％増の２９００億円、営業利益が１４．５％増の７１０億円、親会社所有者帰属当期純利益が６．７％増の５５０億円としている。研究開発費と販管費を抑制して増益予想である。
第３四半期累計は売上収益が前年同期比０．９％増の２２５２億９９百万円、営業利益が２６．７％増の６６０億４５百万円だった。主力のオプジーボが薬価改定や競争激化で４．７％減収だったが、ロイヤルティ収入が増加した。通期も収益拡大を期待したい。
■株価は売り一巡
株価は地合い悪で昨年来安値に接近しているが、売り一巡して反発を期待したい。３月１３日の終値は１９６５円、時価総額は約１兆３８２億円である。
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