KDDIやJFEシステムズが高い、「5G」JFEスチールとKDDIが4月から製鉄所に導入

新製品&新技術NOW

 JFEホールディングス<5411>(東1)KDDI<9433>(東1)は4月から、JFEスチールの東日本製鉄所(千葉地区)に第5世代移動通信システム「5G」を導入し、4K映像等の活用を通して、JFEスチールの安定操業やスマートファクトリー化を推進する。両社が3月17日付で発表した。

 KDDIの株価は18日前場、4%高の2903.5円(101.0円高)まで上げて反発基調となっており、JFEシステムズ<4832>(東2)は3035円(100円高)まで上げて2日続伸基調となっている。
 発表によると、5Gの技術を活用することで、さまざまなセンサーで取得した大量のデータを一括収集し、各設備を一括制御することが可能になり、製造現場全体の最適化を図ることができる。また、生産効率向上、工場内の自由なレイアウト変更への対応、設備と作業員の協働支援など、工場のスマートファクトリー化、DX(デジタルトランスフォーメーション)の更なる推進に貢献することが期待されている。

 今回の導入は「Step1」として、2020年4月中にJFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)熱延工場内に生産ラインを監視する高精細ITVカメラとKDDIの5G基地局を設置し、カメラにより撮影された4K映像を5Gで伝送することにより、蓄積される映像と各種トレンドを同期化して分析できる仕組みを構築し、試運転の後、5月より稼働させる。

 映像は管制室の4K対応モニターからリアルタイムでも確認することができるようになる。将来的には、「Step2」として、映像と各種トレンドを踏まえたAIによる各種品質判定等を目指す。

 また、今後は他工場、他事業所への水平展開の他、CPS(サイバー・フィジカル・システム)を高度化するためのインフラとして、5Gの活用を検討し推進していく。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る