スターティアの15年3月期連結業績の最終利益は前年同期比37.2%増と大幅増益を達成

■16年3月期連結業績予想は前期の先行投資の効果が表れ2ケタ増収大幅増益を見込む

 スターティア<3393>(東1)の15年3月期連結業績の最終利益は前年同期比37.2%増と大幅増益を達成した。

 15年3月期連結業績は、売上高86億82百万円(同6.3%増)、営業利益7億47百万円(同10.0%減)、経常利益8億78百万円(同2.6%増)、純利益5億92百万円(同37.2%増)であった。最終利益が大幅増益となった要因は、前年あった有価証券売却損、有価証券評価損が消えたことによる。

 同社の事業は、ウェブソリューション関連事業、ネットワークソリューション関連事業、ビジネスソリューション関連事業の3事業に分かれている。

 ウェブソリューション関連事業では、「ActiBook」や、「ActiBookAR COCOAR」、「CMS BlueMonkey」、「Plusdb」を始めとしたWebアプリケーションの企画、開発、販売に留まらず、Web制作やアクセスアップコンサルティング、システムの受託開発・カスタマイズといった顧客の売上増大や業務効率アップを目的としたWebアプリケーションに関するトータルソリューションを提供している。売上高は20億41百万円(同5.0%増)、営業利益3億59百万円(同11.2%増)と増収増益。

 ネットワークソリューション関連事業は、ゲートウェイ関連商材である、「Digit@Link ネットレスQ」や既存顧客に対するインテグレーション提案をはじめとした追加サービスの提供が順調に推移したことで、売上高24億32百万円(同12.6%増)と2ケタ増収となったものの、営業利益は2億02百万円(同32.8%減)となった。

 ビジネスソリューション関連事業では、営業効率の強化策として実施した営業組織の販売手法別組織への再編とエリア制による地域密着型の営業活動が4年目を迎え、さらに前連結会計年度に新卒社員研修機関であるキャリアプロデュース営業部を設立し、さらなる業務効率向上に取り組んだ。その結果、売上高42億08百万円(同3.6%増)、営業利益2億32百万円(同8.5%減)と増収減益。

 前15年3月期は今後の成長のための先行投資をする年として位置付けられていたことから、増収となったものの減益となった。しかし、今期16年3月期は先行投資による効果が表れることから、売上高100億円(前期比15.2%増)、営業利益11億34百万円(同51.8%増)、経常利益11億34百万円(同29.2%増)と2ケタ増収大幅増益を見込む。ただ最終利益については、5億67百万円(同4.2%減)の予想。

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