PALTEKの12月期第1四半期は利益面大幅に拡大、主力の事業も堅調

■フリアーシステムズ社のセンサ製品を販売開始

PALTEK<7587>(JQS)は8日、今期第1四半期の連結業績を発表し、併せてフリアーシステムズ社(米国オレゴン州)の赤外線カメラに関するセンサ製品を販売開始するとした。

第1四半期連結業績は、売上高が65億8百万円(前年同期比17.6%増)、営業利益が4億59百万円(同2.4倍)、経常利益が4億50百万円(同2.4倍)、四半期純利益が2億90百万円(同2.6倍)と増収、利益面大幅な拡大となった。

売上高については半導体事業が大幅に増加し、特に携帯電話基地局やブロードバンド通信機器、医療機器向けなどが堅調に推移した。営業利益については人件費の増加などにより販管費は増加したが、売上高が大幅に伸長したことに加えて、円安進行により仕入値引ドル建債権の評価額が大幅に増加したため原価が押し下げられたことなどにより増加した。また、経常利益についてはNEDOからの補助金収入を計上した一方で、支払手数料および為替差損などを計上した。

今期通期の業績予想は、前回公表(4月9日上方修正)を据置き、売上高は260億円(前期比12.3%増)、営業利益は10億50百万円(同4.1%増)、経常利益は10億10百万円(同4.1%減)、純利益は6億Ⅱ5百万円(同11.0%増)と増収増益を見込んでいる。

また、同時に、フリアーシステムズ社のセンサ製品の販売を開始すると発表した。

フリアーシステムズ社は赤外線カメラのグローバルリーディングカンパニーであり、一般、産業、軍事向けにさまざまな赤外線画像システムを設計、製造および販売する世界トップシェアを誇るメーカーで、長年にわたる米軍での実績によって裏打ちされた信頼性と最先端の技術開発力を有している。

これにより、PALTEKは今後さまざまな分野で、赤外線カメラに関するソリューションを提供することが可能になる。

遠赤外線カメラに使用される赤外線画像システムは、暗闇や悪天候の下などあらゆる状況下で、遠赤外線エネルギー(熱)を検出し、画像化するシステムである。近年、さまざまな市場でこのシステムを使用した遠赤外線サーマルカメラやサーモグラフィへの関心が高まっており、防災やセキュリティ、保守・保全などの既存市場に加え、自動車向けのナイトビジョン用サーマルカメラ・システムや、スマートビルディングなどでエネルギーマネジメントシステムへの応用などの新規市場への展開が期待されている。

 

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