ジェイテックは売り一巡

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 ジェイテック<2479>(JQ)は技術者派遣の「技術商社」を標榜し、技術職知財リース事業を展開している。当面は新型コロナウイルス感染拡大に伴う派遣需要への影響に注意必要となるが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は地合い悪化で急落したが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■技術者派遣の「技術職知財リース事業」が主力

 製造業の開発・設計部門に技術者を派遣する「技術職知財リース事業」を主力としている。専門教育による知識を基盤として、新たな付加価値を顧客に提供する社員を「テクノロジスト」と呼称し、一般的なエンジニアと区別している。そして「技術商社」を標榜し、テクノロジストが保有する知恵を提供(リース)することで、顧客とともに新たな価値を創造する「技術職知財リース事業」としている。19年4月1日時点のテクノロジスト数は426名である。

 機械設計開発、電気・電子設計開発、ソフトウェア開発、建築設計の4分野を柱として、LIXIL、本田技術研究所、デンソーテクノ、ヤマハ発動機、三菱日立パワーシステムズ、パナソニックホームアプライアンス、富士通テンなど、幅広い業種の優良企業との取引がある。特定の業界・企業への依存度を低くして、業種別・顧客別売上構成比のバランスを維持していることも特徴だ。

 19年3月期の業種別売上構成比は自動車関連22%、産業用機器関連20%、建築関連20%、情報処理関連12%、電子・電気機器関連10%、半導体・集積回路関連4%、精密機器関連3%、情報通信機器関連3%などとなっている。

 中期経営計画では目標値に、21年3月期売上高35億74百万円、営業利益1億15百万円、経常利益1億14百万円、純利益87百万円を掲げている。19年10月には子会社のジェイテックアドバンストテクノロジが、外国人人材受け入れ制度における登録支援機関として登録・認定を受けた。

■20年3月期減益予想

 20年3月期連結業績予想は、売上高が19年3月期比11.5%増の34億85百万円、営業利益が22.3%減の1億22百万円、経常利益が22.6%減の1億21百万円、純利益が28.7%減の65百万円としている。配当予想は1円減配の1円(期末一括)である。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比4.5%減の22億55百万円、営業利益が50.0%減の87百万円、経常利益が50.7%減の85百万円、そして純利益が54.0%減の54百万円だった。技術職知財リース事業は4.0%減収、一般派遣およびエンジニア派遣事業は14.6%減収だった。計画どおりのテクノロジスト採用が難しく、人材不足で需要に対応できなかった。採用費の増加なども影響して大幅減益だった。

 当面は新型コロナウイルス感染拡大に伴う派遣需要への影響に注意必要となるが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は売り一巡

 3月3日発表の自己株式取得(上限50万株・1億円、取得期間20年3月4日~20年9月30日)は、20年3月31日時点で累計取得株式数20万600株となった。

 株価は地合い悪化で急落したが売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。4月8日の終値は140円、前期推定連結PER(会社予想連結EPS7円58銭で算出)は約18倍、前期推定配当利回り(会社予想1円で算出)は約0.7%、前々期実績連結PBR(前々期実績連結BPS105円40銭で算出)は約1.3倍、時価総額は約12億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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