寿スピリッツは20年3月期売上状況と共に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響などについて発表

■20年3月期連結売上は新型コロナウイルスの影響を受けたものの2ケタの増収を見込む

寿スピリッツ<2222>(東1)は9日日引け後、20年3月期売上状況と共に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響などについて発表した。

 20年3月期連結の売上高は451億82百万円(前年同期比10.8%増)と新型コロナウイルスの影響を受けたものの2ケタの増収を見込む。

 第1四半期から第3四半期までは356億75百万円(前年同期比20.5%増)と好調であったが、第4四半期(1月~3月)はコロナウイルスの影響で95億06(前期比14.8%減)となった。しかし、第3四半期までは順調に推移していたことから、第4四半期の減収をカバーして2ケタの増収となる見込み。

 同時に発表された新型コロナウイルスの感染拡大の影響については、売上面では、通信販売は影響を受けていないものの、直営店、催事販売、交通拠点チャネルがメインの卸販売、海外向け売上など主要な販売チャネルでの売上高が軒並み激減しており、生産面も、売上高の落ち込みを受け、全国7拠点の製造工場は、大幅な生産調整を実施していることから、業績が悪化している。また、4月7日付けで7都府 県を対象に「緊急事態宣言」が発令されたことを受け、今後更に業績が悪化することが想定されるとしている。

 「緊急事態宣言」の対象地域にある同社グループの直営店は、主に駅・空港・駅近隣の商業施設及び百貨店などが主である。現在、国内店舗(全117店舗)の内、対象地域において80店舗を運営しているが、従業員、客、取引先の安全確保と感染拡大防止、商業施設等の指示等を踏まえ、対象地域(7都府県)の店舗の大部分が一時休業となった。休業期間は主に4月8日から当面の期間とし、再開目途については、主に緊急事態宣言が解除されるまでの見込み。

 2021年3月期の業績予想にいては、感染拡大の収束の兆しや外出自粛の回復時期が見通せない状況下、消費活動の動向が極めて不透明であり、また、駅、空港などの交通拠点チャネルや商業施設などの営業状況も鑑み、適正かつ合理的な業績予想の算出が非常に困難なことから本年5月14日に発表予定の「2020年3月期決算短信(連結)」の発表時点においては「未定」とする予定。今後の動向を見極め、業績予想の開示が可能になった段階で、速やかに開示するとしている。

 なお、20年3月期の配当については、修正を予定していない。

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