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ティムコは戻り試す
- 2020/4/14 04:01
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ティムコ<7501>(JQ)はフィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。20年11月期第1四半期は暖冬や新型コロナウイルス感染症拡大などの影響で赤字だったが、中期的に収益改善を期待したい。株価は3月の安値圏から急反発している。戻りを試す展開を期待したい。
■フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・販売
フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。19年11月期の事業別売上高構成比はフィッシング事業が28%、アウトドア事業が71%、その他(不動産賃貸収入など)が1%だった。
基本戦略として規模の拡大よりも内容の充実に重点を置き、オリジナルアウトドア衣料ブランドである「Foxfire」の商品力強化や、直営店舗「Foxfire Store」の収益力向上に取り組んでいる。
19年4月にはスノーピーク<7816>と資本業務提携し、スノーピークが第1位株主となった。商品開発・販売などを共同展開する。
■20年11月期増収・営業黒字予想
20年11月期の業績(非連結)予想は、売上高が19年11月期比10.1%増の32億21百万円、営業利益が42百万円の黒字(19年11月期は4百万円の赤字)、経常利益が48百万円の黒字(同1百万円の黒字)、純利益が30百万円の黒字(同13百万円の赤字)としている。配当予想は19年11月期と同額の12円(期末一括)である。
第1四半期は売上高が前年同期比9.1%減の6億22百万円、営業利益が51百万円の赤字(前年同期は5百万円の赤字)、経常利益が49百万円の赤字(同3百万円の赤字)、純利益が55百万円の赤字(同14百万円の赤字)だった。暖冬や新型コロナウイルス感染症拡大などの影響で、フィッシング事業が1.2%減収、アウトドア事業が11.6%減収と低調だった。
通期は、フィッシング事業ではブランド力強化とネット活用による収益性向上、アウトドア事業ではアウトドア衣料ブランド「Foxfire」の商品力強化、直営店舗「Foxfire Store」の収益性向上に努めるとしている。中期的に収益改善を期待したい。
■株主優待制度は11月末の株主対象
株主優待制度は毎年11月30日現在の株主を対象として、保有株式数に応じてFoxfire Store20%OFFお買物優待券を贈呈(詳細は会社HP参照)する。
■株価は戻り試す
株価は3月の安値圏から急反発している。戻りを試す展開を期待したい。4月13日の終値は613円、今期予想PER(会社予想のEPS12円11銭で算出)は約51倍、今期予想配当利回り(会社予想の12円で算出)は約2.0%、前期実績PBR(前期実績のBPS1928円86銭で算出)は約0.3倍、時価総額は約20億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)