セルソースは戻り試す

 セルソース<4880>(東マ)は、再生医療関連事業とコンシューマー事業を展開している。20年10月期2桁増収増益予想である。新型コロナウイルス感染症拡大による直接的な影響は限定的だろう。収益拡大を期待したい。株価は3月の安値圏から急反発している。戻りを試す展開を期待したい。

■再生医療関連事業とコンシューマー事業を展開

 19年10月東証マザーズに新規上場した。再生医療関連事業とコンシューマー事業を展開している。

 再生医療関連事業は、脂肪由来幹細胞加工受託サービスや血液由来加工受託サービスなどの加工受託サービス、再生医療等安全性確保法に基づく医療機関の各種書類作成を支援する再生医療等法規対応サポートサービス、医療機関が患者から脂肪を採取するために必要となる機器を販売する医療機器販売を行っている。20年3月には脂肪由来幹細胞加工受託サービスが富山大学附属病院乳がん先端治療・乳房再建センターに採用された。

 コンシューマー事業は、化粧品ブランド「シグナリフト」の美容液など一般消費者向け化粧品の製造販売、美顔器の通信販売を行っている。

■20年10月期2桁増収増益予想

 20年10月期業績(非連結)予想は、売上高が19年10月期比22.4%増の19億72百万円、営業利益が11.9%増の3億65百万円、経常利益が20.6%増の3億65百万円、純利益が17.6%増の2億34百万円としている。再生医療関連事業は提携医療機関数の増加など、コンシューマー事業は「シグナリフト」の販売強化などで、いずれも伸長する見込みだ。

 第1四半期は売上高が4億44百万円、営業利益が1億24百万円で、進捗率は売上高22.5%、営業利益34.0%と概ね順調だった。

 新型コロナウイルス感染症拡大による直接的な影響は限定的だろう。収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は3月の安値圏から急反発している。戻りを試す展開を期待したい。4月21日の終値は1万40円、時価総額は約200億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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