エイトレッドの今期21年3月期業績予想は前期に続き最高益更新を見込む
- 2020/4/24 05:36
- 決算発表記事情報
■配当は20円と4円の増配を予定
23日引け後に発表されたエイトレッド<3969>(東1)の今期21年3月期業績予想は、前20年3月期に続き最高益更新を見込んでいる。配当についても20円(第2四半期末、期末共に10円)と4円の増配を予定している。
前20年3月期は、ワークフローソフトウェアメーカーとして、全国主要都市でのパートナー企業との共同セミナーやWebを活用したセミナーの開催及び市場優位性を確保するためのワークフローソフトウェアの機能強化と共に急速に拡大するクラウドサービス市場のシェア獲得に向けたクラウドビジネスの拡大に注力した。
その結果、売上高16億23百万円(前年同期比12.1%増)、営業利益5億88百万円(同14.4%増)、経常利益5億88百万円(同20.2%増)、純利益4億12百万円(同32.2%増)と2ケタ増収増益となった。
X-pointは、導入社数が堅調に推移したこと等により売上高が伸長し、AgileWorks は、全国主要都市でのセミナーの実施等により、導入企業数は増加し売上高が伸長した。その結果、前20年3月期事業年度のX-point売上高は4億44百万円(同4.1%増)、AgileWorks売上高は7億19百万円(同5.8%増)となり、パッケージソフト全体の売上高は、11億64百万円(同5.1%増)となった。クラウドサービスは、クラウドサービス市場の成長を背景として、Webを活用したセミナーの開催やハンズオンセミナー、無料トライアルの実施等により、新規導入企業数が順調に推移した。その結果、クラウドサービス売上高は、4億58百万円(同34.5%増)となった。
■今期はテレワークへの移行加速により、ワークフロー事業の需要拡大と想定
今期の見通しは、働き方改革の推進や新型コロナウイルス感染の世界的な広がりを背景として、テレワークや在宅勤務等への移行の加速により、ワークフロー事業の需要が拡大することを想定し、既存販売パートナーの深耕及び新規販売パートナーの開拓により、大手・中堅企業向けワークフローパッケージ「AgileWorks」の売上増を見込んだことや、中小・中規模企業向 けワークフローパッケージ「X-point」は、クラウドサービスに注力するため、売上減を見込んでおり、一方で、前期に引き続きクラウドサービス「X-point Cloud」の売上増を想定している。
また、費用面については、売上拡大やサポート体制強化に伴う人員の増加や、製品機能強化のためのソフトウエア償却費の増加、知名度向上のための広告宣伝費等の増加はあるものの、売上高の拡大に伴う利益増が吸収し、利益は増益を想定している。
その結果、21年3月期業績予想は、売上高17億90百万円(前期比10.3%増)、営業利益6億50百万円(同10.5%増)、経常利益6億50百万円(同10.5%増)、純利益4億36百万円(同5.7%増)と増収増益で、最高益更新を見込む。