ヤマシンフィルタは下値固める展開、15年3月期の減額はほぼ織り込む
- 2015/5/13 10:25
- 株式投資ニュース
ヤマシンフィルタ<6240>(東2)は9000~1000円水準で下値を固める展開だ。13日は1010円第でのモミ合いとなっている。14年10月に東証2部に新規上場した。
15年3月期の連結業績見通し(2月3日に売上高と純利益を減額、営業利益と経常利益を増額)は、売上高が前々期比1.0%増の106億37百万円、営業利益が同16.3%増の8億25百万円、経常利益が同13.5%増の8億05百万円、純利益が同37.5%増の4億63百万円としている。配当予想(2月27日の株式3分割発表に伴って修正)は年間19円(期末一括)で、株式3分割前に換算すると年間57円で実質的に1円増額となる。
第3四半期累計は減収減益だったが、通期見通しに対する進捗率は売上高が75.2%、営業利益が84.3%、経常利益が84.2%、そして純利益が83.4%と高水準だった。堅調な純正補給部品用が牽引して通期ベースでは好業績となりそうだ。
16年3月期については、中国市場における建機販売や資源国における鉱山機械販売が低調な見通しだが、一方では大手建機メーカーが純正補給部品の採用率向上促進策を強化するようだ。ライン用がやや低調でも、好採算の純正補給部品の売上構成比上昇が牽引し、上場関連費用の一巡も寄与して増益基調だろう。
なお策定中の中期経営計画については15年5月~6月頃に発表予定としている。