【株式市場】自粛・休業の緩和期待などで日経平均はコロナ暴落後の高値に進む

株式

◆日経平均は2万390円66銭(211円57銭高)、TOPIXは1480.62ポイント(22.34ポイント高)、出来高概算(東証1部)は13億1355万株

 5月11日(月)後場の東京株式市場は、川崎汽船<9107>(東1)が前引け後の決算発表を受けて一段高となり、地方を中心とする緊急事態宣言の解除が視野に入り、JR東海<9022>(東1)なども一段と強含んだ。鉄鋼株も高い。日経平均は277円高で始まり、前場の高値(355円79銭高の2万534円88銭)に迫る水準で小動きを続け、4取引日ぶりに新型コロナ禍による急落後の回復相場で高値を更新した。

 後場は、アルプスアルパイン<6770>(東1)が非接触タッチパネル株人気に乗り続伸幅を広げ、ダイトーケミックス<4366>(東2)は13時40分に「アビガン」の中間体製造を発表し一転買い気配のまま急伸しストップ高。ファーマフーズ<2929>(東2)はカカオなど含まれるアミノ酸GABAによる認知症への臨床試験が注目されて14時過ぎから急伸ストップ高。コンヴァノ<6574>(東マ)は緊急事態宣言の段階的な解除に期待とされて一段高のストップ高。夢真HD<2362>(JQS)は建設技術者派遣などの関連WEBサイト訪問者数の好拡大などが言われて戻り高値。

 東証1部の出来高概算は13億1355万株(前引けは6億955万株)、売買代金は2兆2098億円(同1兆61億円)。1部上場2171銘柄のうち、値上がり銘柄数は1728(同1632)銘柄、値下がり銘柄数は398(同479)銘柄。また、東証33業種別指数は28業種(前引けは30業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、空運、海運、鉄鋼、非鉄金属、繊維製品、陸運、輸送用機器、金属製品、ゴム製品、不動産、サービス、などとなった。(HC)

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