エランは上値試す、20年12月期1Q順調で通期上振れ余地
- 2020/5/15 07:44
- 株式投資ニュース
エラン<6099>(東1)は、介護医療関連事業として「手ぶらで入院、手ぶらで退院」できるCSセット(入院セット)を展開している。20年12月期第1四半期は2桁増収増益と順調だった。通期予想に上振れ余地がありそうだ。市場開拓余地は大きく、契約施設数・利用者数が増加して中期的に収益拡大基調だろう。株価は戻り高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。
■CSセット(入院セット)を展開
介護医療関連事業として「手ぶらで入院、手ぶらで退院」できるCSセット(入院セット)を展開している。
19年12月期末の契約施設(病院・介護老人保健施設等)数は18年12月期末比222施設増加の1362施設、月間利用者数(12月)は3万4895人増加の22万5578人だった。いずれも増加基調である。
認知度向上で入院セット市場は普及期に入ったが、同社のターゲット施設(50床以上)に対する市場開拓率は病院市場12.8%、介護老人保健施設市場5.0%に過ぎず、市場開拓余地は大きい。
■20年12月期1Q順調で通期上振れ余地
20年12月期連結業績予想は、売上高が19年12月期比14.6%増の246億50百万円、営業利益が15.2%増の17億20百万円、経常利益が15.2%増の17億30百万円、純利益が15.2%増の11億40百万円としている。契約施設数・利用者数が順調に増加して2桁増収増益予想である。
第1四半期は、売上高が前年同期比17.5%増の59億87百万円、営業利益が15.9%増の5億02百万円だった。2桁増収増益で、通期予想に対する進捗率も売上高が24.3%、営業利益が29.2%と順調だった。通期予想に上振れ余地がありそうだ。
また新型コロナウイルスで、病院や介護老人保健施設が見舞いや衣類・日用品の持ち込みを断るケースが増加しているため、CSセット利用増加につながる可能性もありそうだ。市場開拓余地は大きく、契約施設数・利用者数が増加して中期的に収益拡大基調だろう。
■株価は上値試す
株価は戻り高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。5月14日の終値は1715円、時価総額は約520億円である。