新日本製薬は上値試す
- 2020/5/21 07:20
- 株式投資ニュース
新日本製薬<4931>(東マ)は、シンプルスキンケアブランド「パーフェクトワン」化粧品を主力としている。20年9月期第2四半期累計は減益だったが、通期2桁増益予想を据え置いた。通販が主力のため新型コロナウイルスの影響は軽微としている。収益拡大を期待したい。また配当の上方修正、株主優待制度の拡充、自己株式取得(上限30万株・3億円、20年5月14日~6月23日)も発表した。これを好感して株価は急伸している。上値を試す展開を期待したい。
■シンプルスキンケアブランド「パーフェクトワン」化粧品が主力
シンプルスキンケアブランド「パーフェクトワン」化粧品を主力として、美と健康に関する商品の研究開発・商品企画・販売を行うファブレスメーカーである。オールインワン美容液ジェルシリーズはオールインワンスキンケア市場における国内売上NO.1商品である。
19年9月期の売上構成比は、商品別では化粧品が91%、ヘルスケア商品(健康食品・医薬品)が9%、販売チャンネル別では通信販売(EC含む)が92%、直営店舗(12店舗)販売・卸売販売が6%、海外が2%だった。
■20年9月期2桁増益予想、配当予想を上方修正
20年9月期業績(非連結)予想は、売上高が19年9月期比4.3%増の350億円、営業利益が10.0%増の31億50百万円、経常利益が10.7%増の31億30百万円、純利益が10.2%増の20億10百万円としている。また配当方針の変更に伴って配当予想を9円上方修正し、19年9月期比10円50銭増配の28円(期末一括)とした。株主優待制度も拡充する。
第2四半期累計は売上高が前年同期比1.7%増の168億34百万円、営業利益が24.1%減の10億98百万円だった。広告投資の増加などで減益だったが、化粧品売上が堅調に推移して概ね計画水準としている。
通期予想に対する進捗率は売上高48.1%%、営業利益34.9%だが、通期2桁増益予想を据え置いた。通販が主力のため新型コロナウイルスの影響は軽微としている。収益拡大を期待したい。
■株価は上値試す
株価は急伸している。配当の上方修正、株主優待制度の拡充、自己株式取得を好感した形だ。上値を試す展開を期待したい。5月20日の終値は1439円、時価総額は約311億円である。