ランサーズは調整一巡

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 ランサーズ<4484>(東マ)はフリーランス向けマッチングサービスを展開している。21年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルスの影響で第1四半期を赤字予想、通期を未定としている。当面は懸念材料として意識されるが、中期的にはテレワーク化やフリーランス化の流れで収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏から反落した。調整一巡して出直りを期待したい。

■フリーランス向けマッチングサービス

 19年12月東証マザーズに新規上場した。日本最大級のクラウドソーシング仕事依頼サイト「Lancers」を運営し、フリーランス向けマッチングサービスを展開している。

 クラウドソーシング(CS)は不特定多数に仕事を募集し、オンラインスタッフィングプラットフォーム(OS)は特定のランサーに仕事を依頼する。案件内容や単価などが異なり、流通総額の約9割がOSである。また第4四半期の構成比が高い季節要因があるとしている。

■21年3月期は1Q赤字予想、通期予想は未定

 20年3月期連結業績は、売上高が19年3月期比37.7%増の34億74百万円、営業利益が3億07百万円の赤字、経常利益が3億28百万円の赤字、純利益が3億53百万円の赤字だった。クライアント数増加で大幅増収だが、マーケティング&セールスを中心とした投資で赤字拡大した。

 21年3月期の連結業績予想は、新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で第1四半期を赤字予想、通期を未定としている。当面は懸念材料として意識されるが、中期的にはテレワーク化やフリーランス化の流れで収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は戻り高値圏から反落した。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、調整一巡して出直りを期待したい。5月26日の終値は800円、時価総額は約124億円である。

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