【アナリスト水田雅展の銘柄分析】プラマテルズは16年3月期増収増益予想、高値圏モミ合いから上放れ

【アナリスト水田雅展の銘柄分析

 プラマテルズ<2714>(JQS)は合成樹脂の専門商社である。15年3月期は減収営業減益だったが、16年3月期は需要回復で増収営業増益予想だ。株価は高値圏で堅調に推移してモミ合い煮詰まり感も強めている。指標面の割安感が強くモミ合い上放れのタイミングだろう。

 双日<2768>グループでプラスチック原材料・製品・関連機器の専門商社である。エンジニアリング系樹脂、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、塩化ビニール系材料などを扱い、需要先はOA・事務機器、光学機器を中心として、家電・電子、医療機器、建材、自動車、容器・化粧品、玩具・その他と幅広い。

 高付加価値商材の拡販、良質な商権を持つ優良会社の営業権取得やM&Aを積極化するとともに、海外は中国、ベトナム、フィリピン、タイ、インド、台湾などアジア地域に積極展開している。中期戦略では17年3月期に向けた目標として経常利益10億円、自己資本比率30%維持、安定配当の継続を掲げている。

 前期(15年3月期)の連結業績は売上高が前々期比4.2%減の570億37百万円、営業利益が同4.2%減の7億98百万円、経常利益が同2.9%減の7億80百万円、純利益が同75.2%増の4億90百万円だった。

 配当予想は前々期と同額の年間15円(第2四半期末7円、期末8円)とした。配当性向は26.2%となる。なおROE(自己資本当期純利益率)は同2.2ポイント上昇して6.1%、自己資本比率は同3.9ポイント上昇して34.4%となった。

 国内消費増税の影響長期化などで需要が低迷し、新設海外拠点の経費などで販管費が増加して、売上高、営業利益、経常利益が計画を下回り減収、営業減益、経常減益だった。ただし高付加価値商材の好調で売上総利益率は同0.2ポイント改善した。純利益は前期計上した厚生年金基金脱退損失が一巡して大幅増益だった。

 四半期別の推移を見ると、売上高は第1四半期(4月~6月)138億45百万円、第2四半期(7月~9月)141億23百万円、第3四半期(10月~12月)146億70百万円、第4四半期(1月~3月)143億99百万円、営業利益は第1四半期1億86百万円、第2四半期2億02百万円、第3四半期2億16百万円、第4四半期1億94百万円だった。

 今期(16年3月期)の連結業績予想(4月28日公表)は売上高が前期比4.3%増の595億円、営業利益が同2.7%増の820百万円、経常利益が同2.5%増の8億円、純利益が同横ばいの490百万円、配当予想が同1円増配の年間16円(第2四半期末8円、期末8円)としている。

 国内消費増税の影響が一巡して需要回復が期待され、高付加価値商材も好調に推移して増収増益予想だ。グループ全体の連携強化や海外拠点の有機的活用で、得意先である海外進出日系企業との取り組みを拡大し、顧客密着型の営業を強化する。中期的にもアジア地域への積極展開で収益拡大基調だろう。

 株価の動きを見ると、1月高値476円後は上げ一服の形だが下押す動きも見られない。高値圏450円~470円近辺で堅調に推移してモミ合い煮詰まり感も強めている。

 5月14日の終値463円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS57円32銭で算出)は8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は3.5%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS998円75銭で算出)は0.5倍近辺である。

 週足チャートで見るとやや上値の重い形だが、26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。低PER、低PBR、高配当利回りと指標面の割安感が強く、16年3月期増収営業増益予想を評価してモミ合い上放れのタイミングだろう。

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