ラクーンホールディングスの20年4月期は当初予想を上回る2桁増収増益の最高益更新で着地

◇好業績が予想されたことから5月18日には50銭の増配を発表

ラクーンホールディングス<3031>(東1)の20年4月期は、当初予想を上回る2桁増収増益の最高益更新で着地した。好業績が予想されたことから、5月18日には期末配当6円50銭と50銭の増配を発表していた。

 20年4月期連結業績は、売上高34億77百万円(前年同期比16.7%増)、営業利益7億06百万円(同28.7%増)、経常利益7億08百万円(同29.8%増)、純利益4億51百万円(同18.9%増)であった。

 全体的に好調に推移したことから、当初予想を売上高で27百万円、営業利益で36百万円、経常利益で38百万円、純利益で26百万円上回る結果となった。

 コロナウイルスの影響で3月20日には年初来最安値310円まで下げる局面もあったが、コロナウイルスが業績に与える影響はほとんど無いということが分かったことから、株価は反発し、本日(6月11日)は、好業績を期待した先回りの買いもあり、高値916円を付けた。しかし、日経平均が急落したことから、引けは868円(前日比8円安)となった。

 今期21年4月期業績予想については、現時点において新型コロナウイルス感染症の収束時期は見通しが立たず、同社サービスを利用している企業の今後の経済活動に与える影響は不透明であるため、フィナンシャル事業におけるデフォルト発生等を悲観的に見積もった場合と楽観的に見積もった場合の両極を想定し、利益についてはレンジでの業績予想となっている。

 ちなみに、21年4月期連結業績予想の売上高は、39億円(前期比12.1%増)、営業利益9億円(同27.5%増)~8億10百万円(同14.7%増)、経常利益8億90百万円(同25.6%増)~8億円(同12.9%増)、純利益5億50百万円(同21.9%増)~4億90百万円(同8.6%増)と利益面でレンジでの予想となっているが、いずれの場合でも最高益更新での着地を予想している。

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