ヴィスは調整一巡

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 ヴィス<5071>(東マ)は、デザインを切り口として顧客の企業価値向上を図るデザイナーズオフィス事業を展開している。21年3月期予想は新型コロナウイルスの影響を考慮して未定としている。当面は経済収縮の影響が意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は上値を切り下げる形となった。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、調整一巡して出直りを期待したい。

■デザイナーズオフィス事業を展開

 20年3月東証マザーズに新規上場した。デザインを切り口として顧客の企業価値向上を図るデザイナーズオフィス事業を展開している。具体的にはオフィス空間のデザイン提供を柱として、企業ロゴや会社案内等のグラフィックデザイン、企業コーポレートサイト等のWEBデザインなども提供している。

 新規事業として、スタートアップ企業向けテナント賃貸・レンタルオフィス、テレワーカー・フリーランス向けコワーキングスペース提供のVISビル(自社ビル、大阪・心斎橋に20年12月竣工予定)事業を展開する。

■21年3月期予想は新型コロナウイルス影響で未定

 21年3月期業績(非連結)および配当予想は、新型コロナウイルスの影響を考慮して未定としている。当面は経済収縮によるオフィス移転・増床の中止・延期などの影響が意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は上値を切り下げる形となった。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、調整一巡して出直りを期待したい。6月19日の終値は679円、時価総額は約55億円である。

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