マルマエの第3四半期はFPD分野が牽引し営業利益76%増加など大幅増益

■受注は半導体分野も拡大、株価は後場一段高となり年初来高値

 マルマエ<6264>(東1)が6月30日に発表した2020年8月期・第3四半期決算(2019年9月~20年5月、非連結)は、FPD分野(フラットパネル・ディスプレイ製造装置向け)が全体をけん引する形になり、売上高は31億8200万円(円年同期比7.9%増加)となり、営業利益は6億2900万円(同75.8%増加)となるなど、大幅増益の決算となった。四半期純利益は、前年同期に行った新事業所整備などにかかわる費用の反動増も加わり4億9300億円(同2.2倍)となった。

 7月1日の株価は時間とともに上げ幅を広げて活況高となり、13時過ぎには9%高に迫る1134円(93円高)まで上げて年初来の高値を更新している。

■半導体分野はスマホ向けが一部停滞もサーバー向けが強さ増す

 第3四半期累計期間は、もう一つの主力事業である半導体分野(半導体製造装置向け)において、スマートフォン向けの需要が一部停滞しながらもサーバー向けの需要が強さを増し、メモリ向けの投資が本格化し始めた。分野別売上高は22.98億円(同期2.2%減)となったが、受注高は25.14億円(同13.1%増)となった。

 FPD分野は、新型コロナウイルス感染症の影響でOLED(有機EL)投資に停滞傾向が出始めたが、大型電子ビーム溶接(EBW)関連の受注が貢献し、費用面でも当初想定より良好に推移。売上高は7.91億円(同72.7%増)となり、受注高は7.42億円(同81.0%増)となった。

 今8月期の業績予想については、6月10日に増額修正した業績予想に現時点で変更はないとした。売上高は43億6400万円(前期比8.6%増加)、営業利益は8億5800万円(同73.1%増加)、当期純利益は6億4800万円(同48.4%増加)、予想1株利益は50円06銭。(HC)

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